【毎年恒例】今年の漢字は「令」に決定！

2019.12.20

毎年年末になると話題になるのが今年の漢字です。今年は2019年11月1日から募集が始まっていて、今年12月12日に京都の清水寺で発表されました。

気になる今年の漢字とその込められた意味、そして歴代の漢字をこの記事では紹介していきます。

2019年の漢字は「令」

1995年から始まっている今年の漢字は今回で25回目になります。

「今年の漢字」は、京都に本部がある日本漢字能力検定協会がその年の世相を表す漢字一文字を一般公募し、最も募集が多かった漢字が選ばれるものとなっています。

今年は様々な出来事があり、いろんな予想がされていました。その中で大きかった出来事としてわ元号が平成から令和になったとして今年の漢字は令和の「令」が選ばれました。

今年は約21万6千の応募がありました。京都市東山区の清水寺でで森清範貫主が今年の漢字「令」大きな和紙に筆で書き上げました。こちらは12月21日の午後6時までは清水寺本堂に展示され、その後22日午前9時半からは漢字博物館「漢字ミュージアム」に展示されます。

「令」が選ばれた理由とは？

日本漢字能力検定協会は「令」が選ばれた理由として新しい元号の「令」和に明るい時代を願う国民の思いが集約されたと述べています。

他にも消費税が10%に増税されるといった法「令」改正や、今年話題となった吉本興業による反社会勢力との闇営業や、つい最近注目された沢尻エリカ氏の薬物問題により法「令」遵守が重視されたようです。また、自然災害による警報や避難勧告の発「令」が相次いだことも挙げられています。

また、令和は初めて国書(万葉集)を出典とする元号になり、日本の古典から出典を得た元号により日本の伝統文化を再認識するきっかけともなりました。「令」には素晴らしい、良い、立派な、敬うなどの意味があり、漢字の奥深さについて知れるきっかけともなりました。

森清範貫主は、「元号が変わり、皆さんの気持ちが新しくなったのではないかと思う。これからの時代も皆で仲よく、力を合わせて生きていかなければいけないと改めて感じた」と話しています。

募集結果の1位は「令」ですが、2位は「新」で新しい元号による意識がなされていたのでしょう。3位はこちらも元号からとった「和」という結果になりました。

4位以降は以下になります。

4位「変」
5位「災」
6位「嵐」
7位「水」
8位「風」
9位「天」
10位「税」
11位「雨」
12位「一」
13位「台」
14位「結」
15位「闘」
16位「改」
17位「火」
18位「桜」
19位「薬」
20位「皇」

結果をみると、自然災害が多く数多くの被害が生まれてしまったことを踏まえての漢字が多いのがわかります。他にも人気アイドルグループ「嵐」が今年２０周年を迎え、来年末には活動を休止することを発表したことで6位に「嵐」が入っています。

過去5年の「今年の漢字」

2018年
「災」
北海道での胆振東部地震、大阪府北部地震、島根での地震や西日本豪雨、大型台風である台風21号到来、記録的猛暑などが発生し、自然「災」害の驚異を痛感した年でした。他にも絵のだスリングなどのスポーツ界においてのパワハラ問題や財務省などの公文書改竄問題といった人為的「災」害も目立った年でした。

2017年
「北」
北朝鮮による度重なるミサイル発射、核実験によって朝鮮半島情勢の緊迫化が問題となった年でした。また、九州「北」部では記録的豪雨により甚大な被害、「北」海道産のじゃがいもが不足しポテトチップスが一時販売休止になりました。野球界では大谷翔平選手がメジャーへ移籍、早稲田実業の清宮選手が入団するといった「北」海道日本ハムファイターズが注目された年でした。

2016年
「金」
リオオリンピックにおける日本人選手の活躍の「金」メダルラッシュで日本中が盛り上がりました。メジャーでイチロー選手が通算3000安打達成、レスリングの伊調馨選手の五輪４連覇という「金」字塔が打ち立てられました。舛添要一前東京都知事の政治資金問題、東京オリンピックの巨額経費問題の政治と「金」が絡む問題が多い年でした。

2015年
「安」
安倍内閣による「安」全保障関連法案の審議で与野党が対立しました。そして、韓国人による靖国神社爆破テロ事件や旭化成によるマンション傾斜問題、イスラム国による日本人拘束事件、パリ同時多発テロなどが発生したことによる不「安」が募る年でもありました。また、お笑い芸人のとにかく明るい「安」村さんの「安心してください。履いてますよ」のギャグも流行った一年でした。

2014年
「税」
消費「税」が17年ぶりに引き上げられ、5%から8%に上がりました。これによりバス、電気、ガスなどの公共料金も実質値上がりし家計への負担が増加し国民生活に大きな影響を及ぼす結果となりました。「税」金についてしっかり考える必要がある一年でした。